昨日、数年ぶりに家族で久留米の国道3号線沿いにある神店「丸星ラーメン」へ行ってきました。
大型トラックがひっきりなしに行き交い、昭和の哀愁がそのまま息づく店内。運ばれてきた湯気立つ一杯のスープをすすり、「やっぱり美味いなぁ……!」と私が唸っていると、隣で丼を持っていた妻がふと呟いたのです。
「やっぱり美味しい!!このスープ、鶏ガラも入っているよね?」
これには私も思わず脱帽しました。日頃から自宅で九州中の本物の豚骨ラーメンを食べ比べ、私の飽くなき味覚の探求に長年付き合ってくれているだけあって、流石の鋭い味覚です。
「その通り!よく分かったね」と返すと、妻はさらにこう続けました。
「この唇に心地よくまとわりつくコラーゲン感が、鶏ガラなのよ。」
まさに、その通りなんです。
すると、一緒に夢中で麺をすすっていた息子が「鶏ガラが入っている豚骨ラーメン店って多いの?」と聞いてきました。
「実はあまり多くなくてね。『潘陽軒』や『三福ラーメン』、それから『まむし地鶏ラーメン』くらいしか思いつかないよ。あとは、今度『一休軒』から『いっけんや』に屋号が変わった店くらいかな」
多くの人は「本場の豚骨ラーメン=豚骨100%」と思いがちです。もちろん、魁龍やいのうえのように豚骨のみを極限まで煮詰めるスタイルも至高ですが、超濃厚な豚骨スープに計算し尽くされた比率で「鶏ガラ」を加えると、スープは別次元へと進化します。
豚骨特有の重厚なパンチと骨太な旨味に、鶏ガラが持つ上品な甘みと濃密なコラーゲンが溶け合うことで、豚骨の嫌な臭みを打ち消し、口当たりは驚くほど滑らかでクリーミーに。そして後味には深いコクとシャープなキレが宿ります。
丸星ラーメンが昭和の時代から現在に至るまで、世代を超えて熱狂的なファンを虜にし続けている秘密も、まさにこの「濃い豚骨×鶏ガラ」の絶妙な調和にあるのです。